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口頭発表

 

6、市民と学芸員の対話による人文系・自然系博物館をつなぐ知

 

松尾 美佳

国立科学博物館

共同研究者:小川 義和  庄中 雅子 (国立科学博物館)

 

このプレゼンテーションでは、一般の人々と人文博物館や科学博物館のキュレーターらとの間のコミュニケーションの促進に役立てることができるオンライン・データベース・システムを紹介する。これは「科学リテラシーパスポートβ」と呼ばれており、2012年に東京の国立科学博物館(NMNS)で開始された、我々が進めている研究プロジェクトの一部である。一般の人々とキュレーターらとの間のオンライン対話は、人文博物館と科学博物館の新たな活用モデルを提案すると期待される。これは、博物館の新たな機能としての双方向的な生涯学習システムにつながるだろう。
簡単に言えば、博物館のキュレーターらは、PCST2010の会議で提案された共通の枠組み(小川他、2010年)を用いて、それぞれのデータベースに教育プログラムのデータを入力する。入力されたデータは、博物館のキュレーターらの間だけでなく、博物館の利用者の間でも共有される。このシステムは、2013年7月、NMNSを含む17の国内外の提携機関(2013年8月時点)と共同で立ち上げられた。提携機関は、日本の5地域に広がっており、人文科学と科学の両方に関する博物館が含まれている(動物園、水族館、平和博物館、美術館、総合博物館、科学博物館、科学センターなど)。