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ポスター発表

 

28、巡回展「クジラとぼくらの物語」

 

清水 麻記

NPO法人ミュージアム研究会

 

NPO法人 ミュージアム研究会はこの6年間、ミュージアム教育に携わっている。このポスターセッションにおいて、我々の主な活動の1つである巡回展「クジラとぼくらの物語」を紹介する。展示品は、さまざまな種類のミュージアムや、ミュージアムの外でも展示されている。巡回展の主な目的は、クジラの生態や人とクジラの関係、文化に関する一般の人々の理解を促すことである。展示では、クジラの行動、我々とクジラの歴史的関係と民族学的問題(特に、日本に関する問題)、環境問題といった、クジラや、人とクジラの関係に関するさまざまなテーマが提示される。ミュージアム研究会は2009年、革新的なアイデアを考え出し、茶箱、蚊帳、児童書といった日本の物を巡回展で使用することを開始した。こうした物は、巡回展で展示を行ううえで、独創的、魅力的かつ便利な方法となった。
・巡回展には、相当な費用がかかりうる。保管用コンテナの代わりに日本の茶箱を使用することによって、輸送コストが大幅に削減された。茶箱は、安い運送費のサイズ区分に分類されるほどの小ささであり、蓋を開ければ、たちまち展示の準備が整う。
・ミュージアムの外において巡回展を開催することによって幅広い観客が集まり、想定していなかった人々にもミュージアムの体験を紹介することが可能となる。