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ポスター発表

 

29、6歳以下の子どものための動物園教育-プラットフォームとしての絵本

 

張東君(ジョアン チャン)

台北動物園財団

 

6歳未満の幼児は、動物園に来る主要な年齢層となっているが、動物園側の教育資源が足りていない年齢層でもある。動物園のボランティアやパネルによって提供されるサービスは通常、学齢期の子どもにしか焦点を合わせていない。6歳未満の幼児の場合、動物園に来ているときに関連情報を教えてもらうには、保護者等に頼らなければならない。しかし、そうした大人が与える情報が正確ではない可能性がある。
事実、幼い読者向けの本の中にも間違いを見つけることができる。子ども向けの本の著者やイラストレーターは、動物キャラクターを描くのが大好きであるが、事実を確認するために十分な努力をしないことがしばしばある。例えば、黒い尻尾のジャイアントパンダ、足が4本のホタル、草食のモグラ、尻尾のあるゴリラなどを見たことがある。動物園の教育者の仕事量は非常に多いため、幼い読者のために本を書くことなど、まったくもって不可能であるかもしれない。子ども向けの本の校正を行い、推奨書籍リストを作るというのは、良い代替法になるだろう。読みながら鉛筆を握って書き、間違いを確認し、その訂正と助言を出版社に送ることも、子ども向けの本の質を改善するうえでの一助となる。動物園教育は、境界のない分野である。我々が動物園教育を推進するうえで絵本を役立てられるのであれば、動物園の教育者たちは、出版社が幼い読者のために質が良く100%正確な本を作ることをサポートすべきである。