発祥と経緯

日本動物園水族館教育研究会の発祥と経緯

日本動物園水族館教育研究会は、1975年に日本の動物園に勤務する数名の職員有志によって結成された任意団体(当時名称:動物園教育研究会)である。初代会長は東京都恩賜上野動物園の遠藤悟朗(故人)、事務局は日本モンキーセンターであった。会長はその後、広瀬鎮(日本モンキーセンター:故人)、香川洋二(元栗林公園動物園)、高田浩二(元海の中道海洋生態科学館)へ、また事務局もその後、埼玉こども自然動物公園から、海の中道海洋生態科学館へと引き継がれている。また会の名称も「動物園水族館教育研究会」「日本動物園水族館教育研究会」と改称、1982年に会則を制定し、機関紙も「たより」から「研究会誌」となるなど、親睦会的な集まりから次第に日本の動物園水族館を代表する教育活動の研究会として成長してきた。

会員数も研究会の開催とともに増加の一途をたどり、現在、動物園水族館の職員だけでなく、ボランティア、教職員、学生、獣医師、関連企業職員など広範囲から約200名が登録されている。会員の構成からも判るように、会の主旨に賛同できる人なら誰でも入会でき、また会員以外でもその回限りの一時参加も許されるなど、動物園水族館の利用者や教育を受ける側からも意見発表や活動報告が行なわれる、オープンな研究会として注目されている。

会員数の増加のため10年目以降の開催は年2回から1回となったが、25年の歴史を重ねすでに41回の研究会が開催されている。また開催場所も動物園水族館に限定せず、自然系博物館や自然観察センターなどの社会教育施設でも実施し、博物館活動や自然保護活動との連帯も図られている。

さらに2000年度からは、会費の蓄えの一部を会員の研究活動を援助するための助成金に充てる制度も発足させ、単なる研究発表の場から教育活動を実践する人を育てる研究会としてさらに成長を目指している。

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