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1.大会テーマ 「人文系と自然系博物館の教育連携~連携が生み出す新たな命のメッセージ~」

2.開催日程 2013年12月9日(月) ~ 12月13日(金)

3.開催場所 福岡市東区西戸崎18-28 マリンワールド海の中道         
       福岡市東区西戸崎18-25 ホテル・ザ・ルイガンズ

4.主  催 「人文系と自然系博物館の連携」実行委員会

5.共  催 日本動物園水族館教育研究会・財団法人日本博物館協会・ 公益社団法人日本動物園水族館協会・
       国営海の中道海浜公園

6.後  援 全日本博物館学会・日本ミュージアムマネージメント学会・日本展示学会・ 福岡県博物館協議会・
       福岡県教育委員会・ 財団法人福岡観光コンベンションビューロー

7.協  賛 株式会社乃村工藝社・株式会社丹青社・株式会社ツカサ創研・ 株式会社ハダ工芸社・
       有限会社A.I.R.デザイン研究所

8.総参加者数 16の国と地域、230名

        (アメリカ・インド・インドネシア・カザフスタン・コンゴ・シンガポール・ スリランカ・タイ・
        ネパール・バングラデシュ・ベトナム・韓国・香港・台湾・ 中国・日本)

 

12月9日(月)(参加62名)

●参加受付(マリンワールド海の中道)

●アイスブレイクパーティー(ホテル・ザ・ルイガンズ)

 ザ・ルイガンズのパーティー会場「ザ・グランドビーチ」において行われた。参加者が座る各テーブルには、各種博物館に所縁のある資料やグッズなどの小物が準備され、これらを元に高橋宏之氏(千葉市動物公園)、奥山英登氏(旭川市旭山動物園)の進行による自己紹介やゲームが行われた。大変和やかな雰囲気で行われ、国籍を問わず、初めて会った人同士もすぐに打ち解けていた。

 

12月10日(火)(参加230名)

●開会式(ホテル・ザ・ルイガンズ)

 16の国と地域、総数230名が参加する国際会議となった。主催者である「人文系と自然系博物館の連携」実行委員会より代表として、九州歴史資料館・荒巻俊彦館長、マリンワールド海の中道・高田浩二館長のあいさつが行われ、4日間に渡る研究会がスタートした。
(※会場後方には通訳ブースが設置され、レシーバーを通して参加者全員がリアルタイムで日本語と英語の両方を聞くことができた。)

●基調講演 :栗原祐司氏(東京国立博物館)、デイブ・ベッカー氏(アメリカ・ブルックフィールド動物園)

 栗原氏より、日本の博物館に関わる法制度と動物園・水族館の現状について、ベッカー氏より、幼児期の遊びの重要性と、その体験ができる動物公園のプログラムの紹介が行われた。

●日本伝統芸能 :江戸家猫八氏、小猫氏

 動物の声帯模写を得意とする、落語協会所属の物真似芸人親子である江戸家猫八・小猫両氏をお迎えし、持ちネタである動物や自然の声・音の声帯模写を披露していただいた。自らの英語による進行と日本人の細やかな自然観を盛り込んだハイレベルな芸は、国籍を問わず参加者に大きな感銘を与えた。

●参加者全員による記念撮影

 参加者が最も多い2日目に、マリンワールド海の中道のエントランス階段に集合し、総勢230名での記念撮影を行った。この場所以外では全員がカメラフレームに収まりきれない状況であった。

●プレゼンテーション・セッション(口頭発表12題)

 口頭発表演題全25題を、関連するテーマごとに6つのセッションに分け、10日は3セッション12題が発表された。関連テーマとして、「博物館連携の事例1・2」5題、「メッセージの伝達ツール」3題、「野生生物保全のための連携」4題について、それぞれ順に発表を行った。座長はテーマごとに次の方々にご担当いただいた。外平友佳理氏(到津の森公園)、神保明香氏(福岡市美術館)、赤見理恵氏(日本モンキーセンター)、並木美砂子氏(帝京科学大学)。各発表者には、記念品授与と、関連テーマごとに座長と発表者での記念撮影も行った。

●ウェルカムディナー(ホテル・ザ・ルイガンズ)

 開催館を代表してマリンワールド海の中道((株)海の中道海洋生態科学館)の新俊明社長による歓迎のあいさつに続き、東京国立博物館・栗原氏の乾杯で盛大にウエルカムパーティーが行われた。アジア各国および、日本各地より、総数140名が参加し、交流が行われた。パーティー後半では、地元福岡・志賀島(しかのしま)の迫力ある金印太鼓が披露され、外国からの参加者にも日本の文化に触れていただける機会となった。

 

12月11日(水)(参加158名)

●プレゼンテーション・セッション(口頭発表13題)

 前日と同様の形式で、3セッション13題の発表が行われた。テーマは「博物館連携の事例3」3題、「野生生物保全のためのプログラム」5題、「日本⇒海外へのメッセージ」2題、「市民等との連携」3題。
座長は次の方々にご担当いただいた。古川健氏(アクアマリンふくしま)、高橋宏之氏(千葉市動物公園)、朝山陽一郎氏(九州歴史資料館)。

●ポスター発表

 ザ・ルイガンズの廊下を会場とし、計34題が掲示・発表された。発表時間帯を前半・後半の2つに分け、前半を奇数番号ポスター説明時間、後半を偶数番号ポスター時間に指定し、それぞれ発表者が説明を行った。連携の事例や教育プログラムを中心に、様々な取り組みの紹介があり、参加者の意識の高さがその数と内容に表れていた。発表演題が多かったため、会場でのポスター配置がやや窮屈であったことと、場所により明るさにムラがあったが、発表時間いっぱいまで活発な質疑が行われていた。発表時間終了後、デイブ・ベッカー氏による講評と、発表者全員による記念写真撮影が行われた。

●水族館ディナー(マリンワールド海の中道)

 ザ・ルイガンズの隣にある水族館「マリンワールド海の中道」のレストランで行われた。食事しながらイルカを観察することができるという、ホテルとはまた違う水族館ならではの雰囲気でのパーティーであった。

 

12月12日(木)(参加59名)

●マリンワールド海の中道、海の中道海浜公園・動物の森、見学 

 国営海の中道海浜公園内にある水族館「マリンワールド海の中道」および、動物園「海の中道海浜公園・動物の森」での説明と自由見学が行われた。水族館での、水中カメラを使ったショーおよび教育プログラム、動物園では柵のない施設とふれあい重視の展示法、などが紹介されたが、動物園・水族館関係者が多く参加していたため、飼育展示・ショー・体験イベント・施設、それぞれについて興味深い見学となった。

●ワークショップ1 

 マリンワールド海の中道において、テーマごとに3つのグループに分かれそれぞれワークショップを行った。

 ①デイブ ベッカー 氏(アメリカ ブルックフィールド動物園)「動物園、水族館、博物館教育者のための自然遊びへの導入」

 ②松本 朱実 氏(動物教材研究所pocket)「学校教育との連携とその評価について」

 ③長倉 かすみ 氏( (公財)横浜市緑の協会) 「実行に移そう!AZECの仲間たちとの活動の創造」

 各グループとも、言葉の壁に多少の苦労はあったものの、いろいろな専門分野をお持ちの方々が一つのテーマを元に議論する絶好の機会であった。

●志賀島歴史研究会との共同セッション

 会場を志賀島国民休暇村へと移し、志賀島で発見された国宝「金印」にまつわる紙芝居の披露と講演が行われた。志賀海神社の権禰宜(ごんねぎ:神社の神職の一つ)・平澤憲子氏からの志賀島の歴史についての話に次いで、地元の研究グループ「志賀島歴史研究会」のメンバーによる、金印発見時のエピソードの紙芝居(英語字幕付き)が披露された。次にその金印にまつわる大陸と日本の関係について、九州歴史資料館名誉館長・西谷正 氏よりご講演いただいた。

 

12月13日(金)(参加49名)

●到津の森公園、北九州市立いのちのたび博物館 自由見学

 到津の森公園では、大山一成氏、外平友佳理氏から、館や活動が紹介された。経営難による閉園の後、市民動物園としての再生を果たした歴史や、各種プログラムや見どころの紹介が行われ、その後自由見学を行った。
いのちのたび博物館では、山根明弘氏による館紹介とボランティアスタッフを交えてお客様向けワークショップの実践を行った。

●ワークショップ2 (ホテル・ザ・ルイガンズ) 

 佐渡友 陽一氏(日本平動物園ガイドボランティア)進行で行われた。小グループに分かれ、研究発表・施設見学・構築された参加者ネットワークなどを元に、新たな取り組みについて話し合われ、活発な意見交換が行われた。

●クロージングセッション、閉会式

 今回参加できなかった、ジョ・シンイル氏(ソウル動物園)の代理として、高橋宏之氏(千葉市動物公園)が、次回AZEC2015開催館であるソウル動物園の施設および活動、歓迎の言葉のプレゼンを行った。
閉会のあいさつを、実行委員会会長・高田浩二氏(マリンワールド海の中道)が行った。日本で年末に発表される流行語大賞で受賞した言葉「お・も・て・な・し」や、今年を表す漢字一文字「輪」が紹介され、博物館関係者の連携・交流がこれらの言葉に相通じるものであることを確認し、結びの言葉とされた。

●ファーウェルディナー(ホテル・ザ・ルイガンズ)

 全5日間に渡る研究会の最後の行事。2014年にIZE(国際動物園教育者会議:AZECの親会議)が香港で開催されるため、開催館であるオーシャンパーク香港によるアナウンスが行われた。日本人参加者から外国人参加者へのお礼の歌や、各国の参加者による母国語での歌の披露など大変な盛り上がりの中、AZEC2013のすべての行事が終了し閉幕した。

 

アイスブレイクパーティーアイスブレイクパーティー
参加者は総勢230名参加者は総勢230名
ベッカー氏 基調講演ベッカー氏 基調講演
満席の会場満席の会場
口頭発表口頭発表
発表者記念撮影発表者記念撮影
ウェルカムパーティー ウェルカムパーティー 
ポスター発表会場ポスター発表会場
ポスター発表者ポスター発表者
水族館ディナー水族館ディナー
マリンワールド海の中道見学マリンワールド海の中道見学
海の中道海浜公園・動物の森見学海の中道海浜公園・動物の森見学
ワークショップ1-1 ワークショップ1-1 
ワークショップ1-2ワークショップ1-2
ワークショップ1-3ワークショップ1-3
志賀島歴史研究会との共同セッション志賀島歴史研究会との共同セッション
九州歴史資料館名誉館長・西谷氏 講演九州歴史資料館名誉館長・西谷氏 講演
到津の森公園見学到津の森公園見学
いのちのたび博物館見学 いのちのたび博物館見学 
ワークショップ2ワークショップ2
クロージングセッション・ソウル動物園紹介クロージングセッション・ソウル動物園紹介
高田氏 閉会あいさつ高田氏 閉会あいさつ
ファーウェルディナー①ファーウェルディナー①
ファーウェルディナー②ファーウェルディナー②