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口頭発表

 

11、熊胆生産の撲滅および中国社会における動物保護教育の役割

 

イェンユ リ

中国、アジア動物財団

共同研究者:ウー シャオホン(Senior animal welfare educator)
チャン ヤオ 、ガオ ルイ(アジア動物財団)   

 

熊胆の生産は、ツキノワグマに対して行われている最も残酷な事柄の1つである。残念なことに、熊胆の生産は、中国では未だに合法なビジネスである。1998年以降、アジア動物基金の目標は、中国に存在するこの産業を撲滅することである。この15年間、我々は不断の取り組みを進めており、中国とベトナムで400頭を超える熊を救い、そうした熊の生息環境を自然保護区内に提供している。しかし、我々は単にどのように動物保護が適用されるべきかを説明するのではなく、我々が目標としていることは、人々に対して情報提供と教育も行い、愛情や思いやりを生み出し、責任を果たすようにさせることである。動物保護は単なる熊の問題ではない。我々は、1頭の動物への思いやりが、同じ種の全体に対する思いやりへ、究極的にはすべての種に対する思いやりへと発展しうるという理想を具現化する、動物の使者たちと一緒に取り組んでいる。これは単なる動物の問題ではなく、人間にとっても重要な問題である。モラルの低下は中国社会で大きな問題となっているが、その多くは小動物の虐待など、自分以外の命に関する無知から始まっている。我々は、ひいては自分たちのために、人格教育を展開・拡大しており、より良い社会とより良い未来の構築に貢献している。このプレゼンテーションにおいて、我々がこれをどのようにして行っているか、また、これまでの成果を紹介したい。