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口頭発表

 

23、触る博物館:バンコク国立博物館によるタイの視覚障害児のための教育プログラム

 

ディサポン ネットロムウォン

タイ 国立美術館

 

バンコク国立博物館は、タイで最も古く、最も大きな博物館である。当博物館の展示品によって、歴史・考古学、民族学、歴史的記念物が紹介されている。当博物館は、タイの子どもと大人のための重要な生涯教育センターとされている。しかし、すべての子どもや大人が気軽に当博物館へ来て学習できる訳ではない。バンコク国立博物館は、障害児や恵まれない子どもたちに対しても配慮しており、こうした子どもたちを考慮した特別な年次教育プログラムを制作している。「触る博物館」プロジェクトは、ごく限られた予算で運営されているが、タイ盲人協会と国立博物館ボランティアの協調的な取り組みを通じて行われる、視覚障害児に重きをおいたプロジェクトの1種である。このプロジェクトの目的は、触ることとその他の媒体形式を通じて、視覚障害児に対し、健常児が知覚できるタイの芸術と文化について発見・学習する機会を与えることである。このプロジェクトは、子どもとプロジェクトスタッフによって達成されることが証明されており、タイ全国の障害児のための教育プログラムに関する良いパイロットプロジェクトである。