ENGLISH
JZAE

ポスター発表

 

6、反芻動物の消化管に関するハンズオン展示

 

馬島 洋

井の頭自然文化園、東京動物園協会

 

我々はここ数年間、低コストでさまざまなテーマの特別エキシビションを実施してきた。展示品の大部分は動物園スタッフの手作りであり、来園する子どもの教育のために手で触れることができるものだった。このプレゼンテーションにおいて我々は、反芻動物の反芻メカニズムと長い消化管に関する、手で触れられる3つの展示品を紹介する。最初の考案物は、欧米のボードゲーム「ヘビとはしご」に似た日本の伝統的なボードゲーム「すごろく」である。このゲームの目標は、食べ物に見立てた駒を消化管を通って動かすことである。ゲームは、反芻の間の食べ物の動きを表すようデザインされている。よって、食べ物の駒は、口と胃の間を行ったり来たりする。2つ目と3つ目の考案物は、消化管を模した木のボード上に彫られた溝を通って金属ボールを動かして遊ぶものである。これらのうちの1つのボードは、両手で持ってそれを傾けて遊ぶ。もう1つのボードは、ボードの回転を可能にする土台へ取り付けられている。口から肛門までボールを動かすことは、なかなか難しい。来園者は、遊びを通じて反芻メカニズムと消化管の構造とを学ぶ。